2005年06月14日
Helloween / Walls of Jericho -1985-
タイトルとか発表年とか迷うところなんですけど、とりあえずメインに合わせておきます。
デビューミニアルバムの「Helloween」(1~5)、デビューフル「Walls of Jericho」(6~14)、
シングル「Judas」(15)を一まとめにセットしたお徳用CDです。Voはカイ・ハンセン。
音質悪いわ演奏荒いわ物凄い奇声だわでとてもシラフじゃ聴いてられない代物ですけど
僕のように慣れてくれば、むしろそれが快感になってきますのでご安心を。
実際未だ人気の名曲が多数収録されてますしHelloweenを語るには絶対に外せない名盤です。
今のようにメロディックスピードメタルというジャンルが確立していなかった当時は
スラッシュメタルの亜流として扱われていたそうですが確かにこの荒々しさはスラッシュ的。
曲もひたすら疾走しまくっており一本調子ですが曲の良さで決して飽きさせることがありません。
問題はカイのVoですけど…レコーディング当時風邪引いてたと言い訳しているとおり
これだけでダメな人も多いとは思いますが頑張って聴いて下さい、としか言えませんね(汗
何かダメなところばっかり書いてるような気もしますがこのB級臭さがこの時期の魅力。
何度も言うようですが曲は本当に良いので僕はこいつを最高傑作としたいです。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★★ 聴易:★★☆☆☆
2005年06月09日
Dream Theater / Octavarium -2005-
01. Root Of All Evil 02. Answer Lies Within 03. These Walls 04. I Walk Beside You 05. Panic Attack ★ 06. Never Enough ★ 07. Sacrificed Sons 08. Octavarium ★ |
ドリ虫の新譜が思ったより格好良かった件について。
散々目の敵にしときながらちゃっかり買ってる僕は何なんだと言われるでしょうが…
超名盤と言われるI&Wでは2曲目の甘ったるいバラードで睡魔に襲われ、
超超名盤と言われるMP2では冒頭のチクタクいってるところで睡魔に襲われる僕ですけど
さてこのヒプノシスみたいなジャケの新譜、まず思ったのが「ラブリエ上手くなってるじゃん」でした。
彼の頑張りすぎなハイトーンが大嫌いだった僕ですが流石にこれは見直しましたよ。
1~4曲目は明らかにI&W辺りを意識したどうにも甘ったるい歌モノですけども
5曲目"Panic Attack"、これめちゃくちゃ格好良いじゃないですか。彼らの曲で1番。
んで24分に及ぶタイトル曲。露骨過ぎる70年代プログレの影が鼻につく人もいそうですが
僕がプログレメタルと呼ばれる彼らに期待してたのがまさにこんな感じの曲だったのです。
まぁでもこれ気に入った人は元ネタ(と言ってしまおう)であるGenesisの"Supper's Ready"、
ELPの"Tarkus"、"Karn Evil #9"あたりも聴いてあげて下さいな。更なる感動をお約束します。
しかしこれ、案の定ファンには評判悪いみたいですね。つくづく相性の悪いバンドですわ。
名盤:★★★☆☆ 有名:★★★★★ 聴易:★★★★☆
投稿者 suma : 16:04 | コメント&トラックバック () [ アルバム紹介 ]
2005年06月05日
The Offspring / Americana -1998-
|
|
SUM41を紹介しといてこのバンドに触れないのはIl Balletto Di Bronzoに触れて
Osannaに触れないようなものですので(違う)せっかくですから書いておきましょう。
メロコアの代表格、メタルラヴなところも含めてまったくSUM41の師匠的サウンドです。
まぁこのジャケットで拒否反応が出るような人は聴かなくていいとは思いますが(笑)、
ピチピチの若者である僕は嫌いじゃありません。ていうか若いうちじゃないと聴けませんし。
パクリというにはあまりにも露骨すぎる、BeatlesやDef Lepperdのパロディにもニヤリとさせられますが
やはり一番の聴きモノは最有名曲らしい(僕は知らんかった)"Pretty Fly"でしょうか。
あまりのアホっぷりに日本の某蜜柑バンドを思い出して初めこそ眉をしかめておりましたが、
この「アハー!アハァー!」という物凄いコーラスには麻薬のような中毒性があります。
メタル耳で聴けば、2,5,10曲目あたりの疾走曲なんかめちゃくちゃ格好いいですよ。
このジャンルでは殆ど重要視されませんが、この人何気に歌上手いし。
名盤:★★★★☆ 有名:★★★★★ 聴易:★★★★☆
2005年06月04日
Sentenced / The Funeral Album -2005-
|
|
残念ながら先日解散を発表した、フィンランドのゴシックメタルバンドSentencedの最終作。
巷では「自殺メタル」なんて呼ばれる彼ら、本作のタイトルも「葬式アルバム」ということで
いったいどれほどの陰鬱ワールドが繰り広げられるのか…?なんて思いましたが、何とこれが
意外や意外、非常に力強い明るいメタルサウンドなのですよ。「明るい」とは言っても
LAメタルみたいに能天気にハジけてるわけではなく、人間的な温かみを感じる希望に満ち溢れた音。
どこかで見かけた非常に的確な表現をお借りしますが、今までが絶望の底を覗いているのなら
本作はそのドン底から光の差し込む天を仰いでいるかのような…もし「解散」の報を聞いて
本当に自殺を考えているファンがいたとしたら、これを聴けば絶対に思いとどまることと思います。
「メランコリック」なんて言葉には全然ピンとこない僕ですが、本作には心底感動しました。
1曲、デスラッシュ時代の彼らを思わせるインストナンバーが入ってますがこれも格好良い。
ゴシックメタルを退屈な陰鬱メタルと考えている人、本作を聴けば印象変わりますよ。
まだ6月ですけど、個人的2005年度ベストアルバム候補登場です。Korpiklaani?何ですかそれ。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★★☆
2005年05月25日
Def Lepperd / Pyromania -1983-
|
01. Rock Rock (Till You Drop) ★ 02. Photograph ★ 03. Stagefright ★ 04. Too Late For Love ★ 05. Die Hard The Hunter ★ 06. Foolin' ★ 07. Rock Of Ages ★ 08. Comin' Under Fire ★ 09. Action! Not Words ★ 10. Billy's Got A Gun ★ |
Def Lepperdの最高傑作が「Hysteria」だというのは捻くれものの僕でも認めざるを得ませんが
イコール一番好きな作品、ではないわけでそんな僕のイチオシはこの「Pyromania」です。
しかし不思議なバンドですね。NWOBHMの代表格なのに音は全然イギリスっぽくないし、
HR/HMなのに全然走る曲がなく、演奏は置いといて曲だけを見れば「一般洋楽的」に高品質な
ポップソングばかり。まぁこのあたりはジョー・エリオットの独壇場なのでしょうけど。
んでこのアルバム、1stで見せたようなストレートなハードロックバンドとしてのLepsと
「Hysteria」のようなオーバープロダクションによるキャッチーなLeps、どちらも楽しめる名盤だと思います。
前者の典型は1曲目"Rock Rock (Till You Drop)"。モロAC/DC…というよりは同時期に出た
オーストラリアのHeavenにそっくりな曲がありましたが、どちらが先なのでしょうか。
ちなみにここでのジョー・エリオットの声はCinderellaのトム・キーファーそっくり。
そして後者は、シングルカットもされた"Photograph"、"Foolin'"あたりでしょう。
「Hysteria」に入っていても違和感の無い、完成されたいかにも売れそうな名曲です。
血気盛んなメタルファンにはウケの悪いバンドだと思いますが、一度じっくり聴き込んでみて下さい。
僕はこのバンドに、ミッドテンポの素晴らしさを教えてもらいました。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★★★