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2005年10月10日

Gorky Park / Gorky Park -1989-

  
  01. Bang ★
  02. Try to Find Me ★
  03. Hit Me With the News ★
  04. Sometimes at Night
  05. Peace in Our Time ★
  06. My Generation ★
  07. Within Your Eyes
  08. Child of the Wind ★
  09. Fortress
  10. Danger ★
  11. Action

Bon Joviの全面バックアップを受けてメジャーデビューしたロシア産ハードロックバンドの1st。
ロシア産と聞いて思い浮かぶような胡散臭いイメージは全く無く、例えるならBon Jovi+KISS、
つまるところ「メジャーアメリカンハードロック!」という音です。(若干湿っぽいけど)
1曲目など、KISSの何とかいう曲にちょっと似てますがツカミには最適のパワフルな名曲ですよ。
他にも"Peace in Our Time"とか"Danger"あたりもHR好きなら聴いておけ!と言いたいですが
一番インパクトあるのが6曲目"My Generation"でしょう。曲名でピンと来る方も多いと思いますが
言わずと知れたThe Whoのカバー。しかしまぁこれ、原曲の面影が全くもってありません。
ノリノリロックンロールの名曲が、何とズッシリしたミドルテンポの様式美HRになってます。
歌詞以外共通点無いんじゃないかというカバーですが、決して原曲をおちょくるものではなく
非常に格好いい仕上がりになっているのでこれは是非とも数多くの人に聴いてもらいたいですね。
あ、残念ながら最後の曲はSweetのカバーじゃないですよ。(どうしても一言言わずにはいられない…)

結局ロシア産HR/HMバンドとしてメジャーに躍り出たのはこのGorky Parkくらいでしたが
実際もっともっと面白いバンドがロシアにはうじゃうじゃしてるので何かきっかけさえあれば
フィンランドメタルに次ぐ一大ブームが起こりそうな気がします。そのうち紹介したいですが
Бони Немなんてバンドは色んな意味で物凄いですよ。ほんと腹がよじれます。

名盤:★★★★☆ 有名:★★★☆☆ 聴易:★★★★☆

投稿者 suma : 02:46 [ アルバム紹介 ]

2005年10月05日

【ベスト盤】 Bay City Rollers / Souvenirs Of Youth-Early Collection -1975/1978-

01. Keep On Dancing (Original) *
02. Alright *
03. We Can Make Music *
04. Jenny *
05. Manana *
06. Because I Love You *
07. Saturday Night (Original) *
08. Hey! C.B. *
09. Remember Sha La La (Original) *
10. Bye Bye Barbara *
11. Shang-A-Lang
12. Are You Ready For That Rock & Roll *
13. Summerlove Sensation
14. Bringing Back The Good Times *
15. All Of Me Loves All Of You *
16. The Bump *
17. Bye Bye Baby
18. It's For You *
19. Maryanne *
20. Give A Little Love
21. She'll Be Crying Over You *
22. Keep On Dancing
23. The Disco Kid
24. Angel Baby
25. My Teenage Heart
26. Mama Li *

さてまず始めに断っておきますが今回はアルバム紹介なんてするつもり毛頭ありません。
100%僕がウンチク垂れたいだけです。てかCD化されてないんで聴けといっても難しいですし。
おそらくここ見てる人の9割8分は興味ないと思いますけど少々お付き合いください。

んでこのアルバム、Bay City Rollersデビューの1971年から1975年までのシングル
A面B面を全て集めたファン垂涎、日本独自の2枚組ベストアルバムであります。
オリジナルアルバム未収録曲に*印を付けてみたら付いてないのを探す方が難しいという
状態になってしまいましたが、そういうわけで以前からファンの間でCD化が望まれています。
(去年くらいに再発されたオリジナルアルバムのCDにはボーナストラックとして
このアルバムからの音源がちょろちょろ入ってますけど)

タイトルやジャケが面倒なことになっていますが、実はこれ1975年にCBSソニーから出た
「Souvenirs Of Youth」(上)と、1978年に東芝EMIから出た「Early Collection」(下)の2種類があるんですよね。
邦題はどっちも「青春の記念碑」で紛らわしいことこの上ないんですが、この二つには決定的な違いが。
前者「Souvenirs Of Youth」では、7曲目"Saturday Night"と9曲目"Remember Sha La La"が
オリジナルのノビー・クラークVoではなくレスリー・マッコーエンVoのバージョンになっています。
これでは「歴代シングルA面B面」というこのベストアルバムの趣旨に大きく反するので、
苦情が相次いだのかは知りませんが「Early Collection」の方ではしっかりオリジナルが収録。
逆に言えばその点とジャケット・タイトル以外違うところはないのですが、変態の僕は
しっかり前者をLP、後者をブートCDで持っていたりします。完全にマニヤの領域ですね…

曲紹介に入りますと、まず1曲目から10曲目までが初代Voノビー・クラークが歌う曲。
まぁ何というか、Deep Purpleで言えばロッド・エヴァンス的位置づけにある人ですね。
デビュー曲"Keep On Dancing"こそスマッシュヒットしましたが、その後は悲しいほどに
さっぱり売れなかったこれらの曲、個人的には非常に大好きです。(正直古臭いポップスですけど)
特に誰もが知ってる"Saturday Night"、後に2代目レスリー・マッコーエンが爽やかに歌って
全米1位の大ヒットを記録しましたがこの名曲のオリジナルはこの人のVoなんですよ。
そういうわけで曲自体には十分売れる要素があったにもかかわらず、それでも売れなかったのは…
死ぬほど有名なあの「S.A.T.U.R.D.A.Y.NIGHT!」の掛け声が重いというか怖いというかせいではないかと。
レスリーVoの焼き直しバージョンにてお馴染みの爽やかな掛け声に変えたのは大正解ですね。
同じ曲でも弄りようによって月とスッポンほどの差になるという非常に良い例だと思います。
ちなみに4曲目"Manana"には、本国イギリスではさっぱり売れなかったのに何故かイスラエルで
ゴールドディスクを獲得しているという珍事実があります。ひたすらマニャニャ言ってる変な曲なんですけど。

そんで11曲目からが2代目レスリー・マッコーエン時代の曲です。一般的にRollersと言えばこの人ですね。
このあたりからオリジナルアルバムに収録されてる曲もちょろちょろ混じってるのに加え、
未収録の曲もあまり大した出来ではないのであまり面白くありませんが、しかしその中で
19曲目"Maryanne"と26曲目"Mama Li"に限ってはほんと飛びぬけて素晴らしい曲です。
特に"Maryanne"はシングルB面という位置に収まってるのが本当にもったいない稀代の名曲。
せめてオリジナルアルバムには入れておいても良かったんじゃないかなぁ。ああもったいない。

しかしまぁ、未だこのバンドについてこれだけ語れる自分に驚きを禁じ得ません。
ここ1年くらい全然聴いてなかったんだけど…やっぱマジで好きなんだなぁとしみじみ。

選曲:★★★★☆ お勧め度:★★★★☆

投稿者 suma : 22:27 [ アルバム紹介 ]

2005年10月02日

Heathen / Breaking The Silence -1987-

  
  01. Death by Hanging ★
  02. Goblins Blade ★
  03. Open the Grave
  04. Pray for Death ★
  05. Set Me Free ★
  06. Breaking the Silence ★
  07. World's End ★
  08. Save the Skull ★
  09. Heathen

サンフランシスコ出身のベイエリアスラッシュメタルバンドHeathenの1stアルバム。
安物スピーカーはぶっ壊れるんじゃないかってほどの重低音ブリブリな音質でかき鳴らされる
ベイエリアスラッシャーお得意のザクザククランチリフが非常に気持ちいいですが、
それだけでなく初期Helloweenにも通じるメロディアスさをも持っているところが個性的ですね。
マイナー丸出しの下手糞ボーカルにはやや難がありますが我慢すれば聴けない事はありません。
まぁ正直2005年にわざわざ聴くべき音楽ではないと思いますけど、温故知新精神に溢れた
勉強熱心なスラッシャーは絶対に押さえておくべきですよ。こんなバンド居そうで居ませんから。
(そうそう、ギタリストのリー・アルタスは後にあのDie Kruppsに加入します。マジで。)

5曲目"Set Me Free"は我らがSweetの名曲のカバー。スラッシュメタルバンドによるSweet…?
と誰もが最初は思いますが、案外普通というか無難なカバーです。(Voは見劣りするけど)
ていうか原曲自体がスラッシュにしても違和感のないほど十分にヘヴィーなんですよね。
むしろ1974年にあの音を出していたSweetをもっと評価すべきである!ウギャー!
…というのはSweetファンの妄言ですけども。

しかしこれ、なんとプロデューサーがかのロニー・モントローズ!
と言って一体何人の人が信じてくれるのでしょうか。嘘じゃないですよマジですよ。
アメリカンハードの伝説的ギタリストがマイナースラッシュメタルのプロデュース…
全くイメージが結びつきませんが、そう言われて改めて聴くと、このザクザクリフの内面に
何となくMontroseの血が感じ取れるような気がしてくるから人間の思い込みって面白いですね

名盤:★★★★☆ 有名:★★☆☆☆ 聴易:★★★☆☆

投稿者 suma : 19:38 [ アルバム紹介 ]

2005年08月23日

Waltari / So Fine ! -1994-

  
  01. The Beginning Song ★
  02. Mad Boy ★
  03. So Fine ★
  04. A Forest ★
  05. 4S ★
  06. Celtic Funk ★
  07. (Your) Nature Is Wild
  08. To Give
  09. Piggy In The Middle ★
  10. Freddie Laker
  11. Autumn ★
  12. Rhythm Is A Cancer ★
  13. Misty Man ★
  14. Mysterious ★

現在僕が本命級に愛するバンドですが、しかしもう一体これは何なんでしょうね。
彼らのディスコグラフィーの中でも「最ごった煮作」となるのがこのアルバムでしょう。
極端なところを挙げますが3.と5.と6.と9.と12.と13.が同じアルバムに収録されているという事実、
そしてその全てが非常に高いレベルで完成されているという事実が全くもって有り得ません。
まず1曲目"The Beginning Song"、イントロがほんの一瞬バキバキのデスメタルですが
すぐにポップなメロディの乗る爽やかな疾走曲に。続く"Mad Boy"もダンサブルなポップスです。
明るい女性Voをフィーチュアした"So Fine"は北欧民俗音楽とダンスミュージックを融合させた名曲。
"A Forest"はゴス・オルタナバンド(よく知らん)The Cureのカバー。僕にはWaltariにしか聞こえません。
マリリン・モンローが歌ってそうなバラード"4S"の次は曲名そのまま、スイスの極悪大魔王
Celtic Flostとファンクを融合させてしまったという稀代のアホ曲"Celtic Funk"へ。
Flost知ってる人ならこの唸り声を聞いただけで爆笑は必至ですが、そうでなくとも
アホ曲なのに物凄いクオリテイを持つこの曲の素晴らしさに何かしら感動できるはず。
チャカポコしたリズムが可愛らしい"Piggy In The Middle"は所謂ポルカってやつでしょうか。
一転"Rhythm Is A Cancer"はドゥーミーなリフから激烈デスメタルに展開する収録曲中最も激しい曲。
そんな曲の次にシングルカットもされた最もポップな曲"Misty Man"を持ってきて本編は終了。
12分ある"Mysterious"は隠しトラック扱い。始めはメロディアスなボーカルパートが聴けますが
8分過ぎた辺りからバキバキゴリゴリドカドカゲボゲボのグラインドコアになります。
「俺は雑食リスナーだ」という自負がある人に是非とも聴いていただきたいアルバムですね。
相変わらず入手困難ですがジャケクリックから飛べる独Amazonで全曲試聴できるのでどうぞ。

名盤:★★★★★ 有名:★★☆☆☆ 聴易:★★★★☆

投稿者 suma : 00:00 [ アルバム紹介 ]

2005年08月08日

Megadeth / Killing is My Business...And Business is Good ! -1985-

  
  01. Last Rites/Loved to Death ★
  02. Killing is My Business...And Business is Good ! ★
  03. The Skull Beneath the Skin
  04. Rattlehead ★
  05. Chosen Ones ★
  06. Looking Down the Cross
  07. Mechanix ★
  08. These Boots ★

デビュー前のMetallicaを素行不良でクビになったデイヴ・ムステインが、Metallica憎しと
新たに結成したスラッシュ四天王の異端児Megadethの、記念すべき1stアルバム。
とは言ってもこのアルバム、熱心なMegadethファンほど無かった事にしたがるようですが…
その理由の一つはこの作品がMegadethで唯一「スラッシュメタル」してるアルバムであること。
Megadethは90年代以降、現在ではボビー・オロゴンに続く面白外人タレントとしての
境地をここ日本で開拓しつつあるギタリスト、マーティ・フリードマンの加入によって
テクニカル且つメロディアスなメタルでメジャーに躍り出てごっそりファンを獲得した訳で、
一般的にもその時期が黄金期とされており、やはりこのマイナー臭丸出しの1stは無視されがち。
そもそも音楽的に普通のスラッシュならまだ受け入れられ易かったのでしょうけども、
これがとにかくMetallica憎しの狂気に満ち溢れたド変態スラッシュと来てますから…
Megadethの特徴といえば「インテレクチュアル・スラッシュ」なる呼び名でもおなじみの
複雑な展開を見せる楽曲なのですが、この1stはもう複雑とかそんな次元じゃありません。
「ノリ」なんて完全無視の奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書無用変態リズムに
デイヴによるリアルでイッちゃってるスネオ爬虫類ブチキレVoが乗るんですからね。
それに加えて音質までマイナー丸出しのヘッポコサウンドときてますから評価されないのも当然。
しかし数年前、見まごう(聴きまごう?)ほどクリアに生まれ変わったリマスター版が発表され、
それに伴い再評価が進んでいるようです。僕自身それを初めに聴きましたから音質に関しての問題は無し。
マーティ加入後のMegadethはどうもギターキッズ御用達といった感じで敷居を感じてしまうのですが
そのイメージを引きずったままこの作品を聴いたときはただただ曲の変態さ・格好よさに
度肝を抜かれてましたね。ガンズ風リフから突如疾走し倒すタイトル曲はMegadeth一の名曲だと思います。
いやー、こんなアルバムがあるだけでMegadethに対するイメージが変わりますわ。もう大好き。

ちなみに前述したリマスターに伴いジャケが変わってますが、ここでは旧ジャケを掲載しときます。
個人的にこっちのがB級臭い雰囲気で好きですので。

名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★☆☆☆

投稿者 suma : 14:21 [ アルバム紹介 ]

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