Various Artists / Velvet Tinmine -2003-
このアルバムについては以前書いたはずなんですけど、何故か行方不明になってるのでもう一度。
「Velvet Goldmine」というデヴィッド・ボウイをモデルにしたグラムロックの映画がありましたけど、
このアルバムは「Velvet Tin(ブリキ)mine」、つまりB級・C級グラムのコンピレーションです。
HelloやArrowsなんかは比較的知名度ありますけど、それ以外はほんとあんた誰?というメンツですね。
まず1#の"Iron Virgin"からしてバッタモン臭い匂いが漂ってますけど(笑)実はこっちの方が遥かに先です。
(まぁ60年代にはすでにIron Maidenというそのまんまの同名別バンドがおりますけどね)
素敵な写真で一杯の公式?ページがあります。曲自体は骨太かつポップなハードロックの佳曲。
4#のThe Damnedも残念ながら同名別バンド。全然パンクじゃないです。
11#Brett SmileyはフワフワしたVoが魅力のニューヨーク美形グラムロッカー。
数年前にスティーヴ・マリオット参加の幻のソロアルバムがCD化されてますね。
そして17#は僕がこの1曲のためだけに買ったという"Tartan Horde - Bay City Rollers We Love You"。
Rollers旋風が巻き起こっていた当時、何と「Rollers賛歌」的レコードが正体不明のバンドから
いくつかリリースされておりこれもそのうちの一つなんですが、実はこのTartan Hordeなるバンド、
何とあのパブロックの重鎮ニック・ロウが覆面でやっているんですね。現在では完全に黒歴史、
よほどのファンでも知らない事実ですが、曲自体は流石ポップでキャッチーな名曲なので
ヒドい歌詞には目をつぶってでも、是非とも多くの人に聴いてもらいたいですね。
(ちなみに「ニック・ロウはRollersのゴーストライターだった」という噂が存在しますが、
僕はこの「Rollers賛歌を歌った」という事実に背ひれ尾ひれが付いたものだと解釈しています。
いや、この曲は「俺はRollersのゴーストだったんだ!」という遠回しすぎるアピールなのかも(笑)
名盤:★★★☆☆ 有名:★☆☆☆☆ 聴易:★★★★★
投稿者 suma : 2006年02月09日 22:45 [ アルバム紹介 ]