2010年02月01日

Amorphis / Silent Waters -2007-

 01. Weaving the Incantation ★
 02. A Servant ★
 03. Silent Waters ★
 04. Towards and Against ★
 05. I of Crimson Blood ★
 06. Her Alone ★
 07. Enigma ★
 08. Shaman ★
 09. The White Swan ★
 10. Black River ★

僕の大好きなフィンランドメタルの雄、Amorphisの大傑作8thアルバム。
ブルータルデスメタル→メロディックデスメタル→サイケデリックメタルと、デビューから様々に方向性を変えつつ
常に高いクオリティの作品を発表し続けてきた彼らですが、前作「Eclipce」からエモーショナルなクリーンヴォイスと
野獣の咆吼の如きアグレッシヴなデスヴォイスを完璧に使い分ける名シンガー トミ・ヨーツセンが加入したことにより
バンドとしてさらに高みに到達した感があります。Amorphisは過去のものと考えるリスナーも多かったようですが、
そんな彼らの耳をもう一度引き戻し、そして新たなファンを数多く獲得することにも成功したようです。

過去のデスメタル時代のアグレッション、そして彼らがルーツに持つサイケデリック・トラッド要素を
高い次元で融合させた「Eclipce」も傑作でしたが、この「Silent Waters」も同路線を押し進め、
等しく高いクオリティを維持することに成功した素晴らしいアルバムになりました。
"Silent Waters"、"The White Swan"、"Black River"と言ったSentencedにも匹敵する慟哭の名曲では
悲哀・憂いの感情を高い表現力で歌い上げ、対して初期のようなヘヴィネスさを持った"Weaving the Incantation"、
"Towards and Against"では地鳴りのようなグロウルで聴き手を熱くさせるトミ・ヨーツセンの力量には脱帽。
楽曲的に見ても捨て曲など一切なく、過去の作品群から得た経験を活かして更に成長を続ける今の彼らを
絶頂期であると断言しても過言ではないと思います。個人的には一生聴き続けるであろうアルバム。
望む、単独来日公演!

名盤:★★★★★ 有名:★★★☆☆ 聴易:★★★☆☆

投稿者 suma : 2010年02月01日 21:19 [ アルバム紹介 ]