2005年11月11日
Bullet For My Valentine / The Poison -2005-
現在雑誌で大プッシュ、巷でも話題沸騰のイギリス産メタルバンドのデビュー作。
新人?前にもこんなバンドいなかったっけ?と思えばあれはMy Bloody Valentineでした。ややこしい。
何故か僕は「新人とは思えない完成度!」なんて煽り文句でプッシュされるバンドに限って
気に食わないことが多いんですが、このバンドは素直にカッコいいと思いましたですよ。
ジャンルで言えばエモコア?スクリーモ?まったくもって僕のよう知らん世界のバンドなんですが
本人たちが思いっきり公言するとおりIron MaidenやMetallicaといったオールドメタルバンドに
影響を受けたその音はまさに2005年版NWOBHMと呼んでしまって差し支えないものかと。
ボーカルこそデス声一歩手前のハードコアシャウト&今風の若者クリーンボイスというツイン体制ですが
ツインリードのハーモニーで畳み掛ける構成はまさにMaidenやメロデス勢なんかを彷彿とさせます。
全編同じ調子でとことん突っ走るので全部同じような曲に聞こえるのが難点といえば難点ですが
ただ単純「カッコよさ」を前にして、個人的にはその点に文句を付ける気はさらさらありません。
オールドファンがMaiden云々と評判を聞いて懐古趣味で買うととんだしっぺ返しをくらいますが、
昔のバンドも最高だけど今の音楽も好んで聴くぜ!というリスナーには名盤となるでしょうね。
何か1月に来日するんだって?たまにはフレッシュなバンドも見に行ってみようかな。
名盤:★★★★☆ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★☆☆
2005年10月10日
Gorky Park / Gorky Park -1989-
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Bon Joviの全面バックアップを受けてメジャーデビューしたロシア産ハードロックバンドの1st。
ロシア産と聞いて思い浮かぶような胡散臭いイメージは全く無く、例えるならBon Jovi+KISS、
つまるところ「メジャーアメリカンハードロック!」という音です。(若干湿っぽいけど)
1曲目など、KISSの何とかいう曲にちょっと似てますがツカミには最適のパワフルな名曲ですよ。
他にも"Peace in Our Time"とか"Danger"あたりもHR好きなら聴いておけ!と言いたいですが
一番インパクトあるのが6曲目"My Generation"でしょう。曲名でピンと来る方も多いと思いますが
言わずと知れたThe Whoのカバー。しかしまぁこれ、原曲の面影が全くもってありません。
ノリノリロックンロールの名曲が、何とズッシリしたミドルテンポの様式美HRになってます。
歌詞以外共通点無いんじゃないかというカバーですが、決して原曲をおちょくるものではなく
非常に格好いい仕上がりになっているのでこれは是非とも数多くの人に聴いてもらいたいですね。
あ、残念ながら最後の曲はSweetのカバーじゃないですよ。(どうしても一言言わずにはいられない…)
結局ロシア産HR/HMバンドとしてメジャーに躍り出たのはこのGorky Parkくらいでしたが
実際もっともっと面白いバンドがロシアにはうじゃうじゃしてるので何かきっかけさえあれば
フィンランドメタルに次ぐ一大ブームが起こりそうな気がします。そのうち紹介したいですが
Бони Немなんてバンドは色んな意味で物凄いですよ。ほんと腹がよじれます。
名盤:★★★★☆ 有名:★★★☆☆ 聴易:★★★★☆
2005年10月05日
【ベスト盤】 Bay City Rollers / Souvenirs Of Youth-Early Collection -1975/1978-
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さてまず始めに断っておきますが今回はアルバム紹介なんてするつもり毛頭ありません。
100%僕がウンチク垂れたいだけです。てかCD化されてないんで聴けといっても難しいですし。
おそらくここ見てる人の9割8分は興味ないと思いますけど少々お付き合いください。
んでこのアルバム、Bay City Rollersデビューの1971年から1975年までのシングル
A面B面を全て集めたファン垂涎、日本独自の2枚組ベストアルバムであります。
オリジナルアルバム未収録曲に*印を付けてみたら付いてないのを探す方が難しいという
状態になってしまいましたが、そういうわけで以前からファンの間でCD化が望まれています。
(去年くらいに再発されたオリジナルアルバムのCDにはボーナストラックとして
このアルバムからの音源がちょろちょろ入ってますけど)
タイトルやジャケが面倒なことになっていますが、実はこれ1975年にCBSソニーから出た
「Souvenirs Of Youth」(上)と、1978年に東芝EMIから出た「Early Collection」(下)の2種類があるんですよね。
邦題はどっちも「青春の記念碑」で紛らわしいことこの上ないんですが、この二つには決定的な違いが。
前者「Souvenirs Of Youth」では、7曲目"Saturday Night"と9曲目"Remember Sha La La"が
オリジナルのノビー・クラークVoではなくレスリー・マッコーエンVoのバージョンになっています。
これでは「歴代シングルA面B面」というこのベストアルバムの趣旨に大きく反するので、
苦情が相次いだのかは知りませんが「Early Collection」の方ではしっかりオリジナルが収録。
逆に言えばその点とジャケット・タイトル以外違うところはないのですが、変態の僕は
しっかり前者をLP、後者をブートCDで持っていたりします。完全にマニヤの領域ですね…
曲紹介に入りますと、まず1曲目から10曲目までが初代Voノビー・クラークが歌う曲。
まぁ何というか、Deep Purpleで言えばロッド・エヴァンス的位置づけにある人ですね。
デビュー曲"Keep On Dancing"こそスマッシュヒットしましたが、その後は悲しいほどに
さっぱり売れなかったこれらの曲、個人的には非常に大好きです。(正直古臭いポップスですけど)
特に誰もが知ってる"Saturday Night"、後に2代目レスリー・マッコーエンが爽やかに歌って
全米1位の大ヒットを記録しましたがこの名曲のオリジナルはこの人のVoなんですよ。
そういうわけで曲自体には十分売れる要素があったにもかかわらず、それでも売れなかったのは…
死ぬほど有名なあの「S.A.T.U.R.D.A.Y.NIGHT!」の掛け声が重いというか怖いというかせいではないかと。
レスリーVoの焼き直しバージョンにてお馴染みの爽やかな掛け声に変えたのは大正解ですね。
同じ曲でも弄りようによって月とスッポンほどの差になるという非常に良い例だと思います。
ちなみに4曲目"Manana"には、本国イギリスではさっぱり売れなかったのに何故かイスラエルで
ゴールドディスクを獲得しているという珍事実があります。ひたすらマニャニャ言ってる変な曲なんですけど。
そんで11曲目からが2代目レスリー・マッコーエン時代の曲です。一般的にRollersと言えばこの人ですね。
このあたりからオリジナルアルバムに収録されてる曲もちょろちょろ混じってるのに加え、
未収録の曲もあまり大した出来ではないのであまり面白くありませんが、しかしその中で
19曲目"Maryanne"と26曲目"Mama Li"に限ってはほんと飛びぬけて素晴らしい曲です。
特に"Maryanne"はシングルB面という位置に収まってるのが本当にもったいない稀代の名曲。
せめてオリジナルアルバムには入れておいても良かったんじゃないかなぁ。ああもったいない。
しかしまぁ、未だこのバンドについてこれだけ語れる自分に驚きを禁じ得ません。
ここ1年くらい全然聴いてなかったんだけど…やっぱマジで好きなんだなぁとしみじみ。
選曲:★★★★☆ お勧め度:★★★★☆
2005年10月02日
Heathen / Breaking The Silence -1987-
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01. Death by Hanging ★ 02. Goblins Blade ★ 03. Open the Grave 04. Pray for Death ★ 05. Set Me Free ★ 06. Breaking the Silence ★ 07. World's End ★ 08. Save the Skull ★ 09. Heathen |
サンフランシスコ出身のベイエリアスラッシュメタルバンドHeathenの1stアルバム。
安物スピーカーはぶっ壊れるんじゃないかってほどの重低音ブリブリな音質でかき鳴らされる
ベイエリアスラッシャーお得意のザクザククランチリフが非常に気持ちいいですが、
それだけでなく初期Helloweenにも通じるメロディアスさをも持っているところが個性的ですね。
マイナー丸出しの下手糞ボーカルにはやや難がありますが我慢すれば聴けない事はありません。
まぁ正直2005年にわざわざ聴くべき音楽ではないと思いますけど、温故知新精神に溢れた
勉強熱心なスラッシャーは絶対に押さえておくべきですよ。こんなバンド居そうで居ませんから。
(そうそう、ギタリストのリー・アルタスは後にあのDie Kruppsに加入します。マジで。)
5曲目"Set Me Free"は我らがSweetの名曲のカバー。スラッシュメタルバンドによるSweet…?
と誰もが最初は思いますが、案外普通というか無難なカバーです。(Voは見劣りするけど)
ていうか原曲自体がスラッシュにしても違和感のないほど十分にヘヴィーなんですよね。
むしろ1974年にあの音を出していたSweetをもっと評価すべきである!ウギャー!
…というのはSweetファンの妄言ですけども。
しかしこれ、なんとプロデューサーがかのロニー・モントローズ!
と言って一体何人の人が信じてくれるのでしょうか。嘘じゃないですよマジですよ。
アメリカンハードの伝説的ギタリストがマイナースラッシュメタルのプロデュース…
全くイメージが結びつきませんが、そう言われて改めて聴くと、このザクザクリフの内面に
何となくMontroseの血が感じ取れるような気がしてくるから人間の思い込みって面白いですね
名盤:★★★★☆ 有名:★★☆☆☆ 聴易:★★★☆☆
2005年08月23日
Waltari / So Fine ! -1994-
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現在僕が本命級に愛するバンドですが、しかしもう一体これは何なんでしょうね。
彼らのディスコグラフィーの中でも「最ごった煮作」となるのがこのアルバムでしょう。
極端なところを挙げますが3.と5.と6.と9.と12.と13.が同じアルバムに収録されているという事実、
そしてその全てが非常に高いレベルで完成されているという事実が全くもって有り得ません。
まず1曲目"The Beginning Song"、イントロがほんの一瞬バキバキのデスメタルですが
すぐにポップなメロディの乗る爽やかな疾走曲に。続く"Mad Boy"もダンサブルなポップスです。
明るい女性Voをフィーチュアした"So Fine"は北欧民俗音楽とダンスミュージックを融合させた名曲。
"A Forest"はゴス・オルタナバンド(よく知らん)The Cureのカバー。僕にはWaltariにしか聞こえません。
マリリン・モンローが歌ってそうなバラード"4S"の次は曲名そのまま、スイスの極悪大魔王
Celtic Flostとファンクを融合させてしまったという稀代のアホ曲"Celtic Funk"へ。
Flost知ってる人ならこの唸り声を聞いただけで爆笑は必至ですが、そうでなくとも
アホ曲なのに物凄いクオリテイを持つこの曲の素晴らしさに何かしら感動できるはず。
チャカポコしたリズムが可愛らしい"Piggy In The Middle"は所謂ポルカってやつでしょうか。
一転"Rhythm Is A Cancer"はドゥーミーなリフから激烈デスメタルに展開する収録曲中最も激しい曲。
そんな曲の次にシングルカットもされた最もポップな曲"Misty Man"を持ってきて本編は終了。
12分ある"Mysterious"は隠しトラック扱い。始めはメロディアスなボーカルパートが聴けますが
8分過ぎた辺りからバキバキゴリゴリドカドカゲボゲボのグラインドコアになります。
「俺は雑食リスナーだ」という自負がある人に是非とも聴いていただきたいアルバムですね。
相変わらず入手困難ですがジャケクリックから飛べる独Amazonで全曲試聴できるのでどうぞ。
名盤:★★★★★ 有名:★★☆☆☆ 聴易:★★★★☆








