2005年05月24日
Queensryche / Operation: Mindcrime -1988-
僕が誰でも知ってる有名盤を引っ張り出してきたらネタ切れの兆候だと思ってください。
こんなんならまだストックはいっぱいありますんで…てか書くの忘れてただけなんですけどね。
さてQueensryche、誰でも認める最高傑作が本作でしょうか。メタル史に残る
コンセプトアルバムの名盤!はい、まさにその通り。しかし僕、輸入盤持ってるせいで
このアルバムのコンセプトが全然分からないのです。そんな僕にも名盤と思わせるのは、
非常に都合の良い持論「真のコンセプトアルバムの名盤はコンセプトが分からなくても良さが分かる」
というのがあながち間違っちゃいないということの証明になるんじゃないかと勝手に思っとります。
前半の怒涛の名曲波状攻撃に対して後半若干、若干だれますのであんまり聴く機会が無いんですが
こうして改めて聴き返せばやはり物凄いアルバムです。ドリムシなんかも絶対お手本にしてる
高IQのプログレッシヴサウンドですが、決して「プログレメタル」なんぞではなく
100%純のヘヴィメタルであるところが好感度大です。ジェフ・テイトのハイトーンも
まったく嫌味がないですし、とどのつまり御託抜かしてただ単に僕の好みであるという。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★★ 聴易:★★★★☆
2005年05月22日
Caravan / For Girls Who Grow Plump in The Night -1973-
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01. Memory lain Hugh / Headloss ★ 02. Hoedown ★ 03. Surprise Surprise ★ 04. Cthlu Thlu ★ 05. Dog the Dog He's At It Again ★ 06. Be Alright / Chance of a Lifetime ★ 07. L'Auberge Du Sanglier ★ |
Caravanの代表作といえば、「グレイとピンクの地」かこの「夜ごと太る女のために」でしょうか。
個人的にはテナーボイスのベーシスト、リチャード・シンクレアの参加してない
本作にあまり魅力を感じないのですが…まぁそんなことは抜かしても名盤だと思います。
Caravanの特徴は「ユーモラス且つとことんポップ」という点にありますが、本作も例外ではなく
カントリー風リズミカルナンバーの1,2曲目や甘いラブソング"Dog the Dog He's At It Again"など
聴いているだけで心が暖かくなるようなメロディアスなポップスのオンパレード。
本当にあのSoft Machineと兄弟バンドなのか?と思ったプログレファンは
7曲目、10分に渡る大作、"L'Auberge Du Sanglier"を聴きましょう。
一部をSoft Machineの名作「Third」から引用してるので当然といっちゃ当然ですが、
プログレファンに大いにアピールできるサイケデリックかつハードなジャズロックの名曲となっています。
このアルバム以降Caravanはさらに急速にポップ化していくわけで、
そういった意味ではポップ志向と大作志向のバランスが取れた素晴らしい名盤。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★★★
2005年05月15日
The Sweet / A -1994-
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"The Sweet"とは書きましたが、正確には"Andy Scott's Sweet"、オリジナルメンバーは
ギタリストのアンディ・スコットしかおりません。この人のボーカルはファンには不評で、
この時期のSweetは殆ど無視に近い扱いを受けていますが、しかしこれは腰を抜かした。
音の方は完全にHR/HM、元MSGのメンバーの名前も見受けられますが、何と言ってもボーカル。
マル・マクナルティーという専任のVoが参加してるのですが、何と何と、グラハム・ボネットそっくり!
若干この人のほうが器用かな、という印象はあるのですが声質、そしてあのガナリ声は完全に同じです。
Weaponというマイナーバンド出身、この「A」の前作「Live At Marquee」でもベース弾いてただけの
本当に無名の人なんですが、聴いた誰もが絶対に腰を抜かすもの凄い力量の持ち主です。
Voのインパクトが凄すぎて曲の評価がおろそかになりがちですが、伊達にSweetは名乗っておりません。
"Dangerous Game"なんて、名前からしてグラハムのあのアルバムを髣髴とさせる曲が入っていますが
これがまた素晴らしい名曲でして、このためだけに買っても絶対損をさせない保障を致します。
"Crudely Mott"は、「分かる人だけ笑ってください」ってなおちょくりソング。
何度も言いますが、グラハムファンなら絶対!買い!のアルバムです。ほんとに鳥肌立ちますよ。
余談ですがこのアルバムでベース弾いてるジェフ・ブラウンって人が今Andy Scott's SweetのVoをやってまして
この人も何故か中々上手いんですが、多分2曲目6曲目辺りこの人が歌ってると思います。
声質が明らかに違うんでそうだとは思うんですが、もしこれもマルさんだったらいよいよ凄いVoですわ。
誰か日本音響研究所で声紋鑑定やってもらってきてください。
名盤:★★★☆☆ 有名:★☆☆☆☆ 聴易:★★★★☆
2005年05月14日
Silvertide / Show & Tell -2004-
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01. Ain't Comin' Home ★ 02. Devil's Daughter 03. S.F.C. ★ 04. California Rain ★ 05. Blue Jeans ★ 06. Mary Jayne 07. Heartstrong 08. To See Where I Hide 09. You Want It All ★ 10. Nothing Stays 11. Foxhole J.C. ★ |
某誌でやたらプッシュされてるんで結構前に聴いていたアルバムなんですけど、
良い悪いを判断する以前に何故か無性に腹が立ちまして(汗
そのままずっとほったらかしてたんですが、ネタに困って今引っ張り出してきてみたら
これが悪くない。音楽性としてはAerosmithやBlack Crowsみたいな泥臭いアメリカンHR…
という一言で説明できてしまう何の新鮮味もない音なんですが、確かに新人とは思えない完成度です。
しかし、完璧なアルバム=名盤とはならないわけで、このバンドの場合あまりにも
「新人らしくない」のが裏目に出ているような気がします。北欧の某バンドにも言えることなんですけど。
まぁでも曲ありきでみたらケチの付けようの無い出来なんで買って損はしないと思います。
そういや最近、何故か中古屋で多く見かけますねぇ。
名盤:★★★★☆ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★★☆
2005年05月13日
Accept / Balls to the Wall -1983-
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01. Balls To The Walls ★ 02. London Leatherboys ★ 03. Fight It Back ★ 04. Head Over Heels ★ 05. Losing More Than You've Ever Had ★ 06. Love Child ★ 07. Turn Me On ★ 08. Losers And Winners ★ 09. Guardian Of The Night ★ 10. Winterdreams ★ |
夏にはおそらく最後となるであろう来日公演を行うジャーマンメタルの大御所Accept。
例のごとくチケットは確保できてませんが、這ってでも行こうかと思っとります。
そんな僕が彼らの最高傑作だと思うのはこれ。「Restless & Wild」と「Metal Heart」に挟まれ
地味な印象のある作品ですが、Accept至上一番ヘヴィ且つメロディアス、
そして捨て曲がまったく無い!のがこの「Balls to the Wall」だと思います。
「地響き」とも「野獣」とも形容される漢臭いコーラスが印象的なタイトル曲は
ライブでも大盛り上がりの代表曲ですが、その他の曲も非常に粒揃いで素晴らしい。
全体的にビシッ!と締まったタイトなリズムが心地よいミディアムテンポの曲が並びますが
まさに「これそヘヴィメタル」、近年の走りまくる若手バンドとは存在感・威圧感がまったく違います。
LPサイズだとさらに恐ろしいげーじゅつ的なジャケットがとにかくきもいのが難点ですけど。
名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★★★☆