2006年01月26日

Beagle Hat / Magical Hat -2006-

  01. Casgabarl ! ★
  02. My Secret Holiday ★
  03. After The Typhoon ★
  04. On My Way ★
  05. Half Invisible Man ★
  06. Goldmine ★
  07. Indoor Swimming Pool
  08. Wrecker Pulls Away ★
  09. Hide And Seek ★
  10. Under A Blue Moon
  11. Look For Another Submarine ★
  12. A Wandering Penguin ★
  13. Fairyland ★
  14. Casgabarl ! (When I Was A Little Boy)

まずはこのBeagle Hatなるバンドについて説明をせねばなりませんね。
BeatlesやQueen、10ccにELOといったブリティッシュ・ポップ・ロックに影響を受けた
音楽性を持ち既にインディーズで2枚のアルバムを発表、「NHKみんなのうた」で使用された
"白いスピッツ"が大きな反響を呼び、またFair Warningのスカイギターじゃない方の人のバンド
Last Autum's Dreamに楽曲をカバーされるなど国内外で評価の高まる日本のバンドであります。
このたび満を持して(何故かメタル系レーベルのMarquee/Avalonから)メジャーデビューするにあたって
レーベルの計らいで迎え入れられたボーカリストが、何と我らがPilotのデイヴィッド・ペイトン!!
ライナーにも書いてありますがほんとズルいと言えばズルい。元々日本人離れしたメロディセンスを持つ
Beagle Hatの音楽にあの伝説的ブリティッシュ・ポップバンドの血が混ざる、と想像しただけで
僕のような熱狂的ファンはもう興奮して鼻息荒くせずにいられませんよ。
当然中身もPilotと比較せざるを得ないのですが、もう1曲目のキャッチーなポップチューン
"Casgabarl !"にのっけからやられてしまいましたね。他にも同じくポップな"Wrecker Pulls Away"に
"Fairyland"、比較的ロック色の強い"My Secret Holiday"や"Look For Another Submarine"、
夏の日本の夕暮れ時を思わせる切ないバラード"Hide And Seek"、何とPilotの未発表曲という
"Goldmine"などなど、まさに日英の職人芸によるブリティッシュポップの名曲が並びます。
しかし決してPilotの後をなぞるだけではなく前述したBeatlesやQueenなどの音楽性も消化した上で
しっかり「Beagle Hat」のオリジナリティを確立しているところが素晴らしい。
おそらくパーマネントなメンバーではないであろうデイヴィッドも完全にバンドに馴染んでおり、
その歌声はとても50を過ぎたおっさんとは思えないほど(失礼)甘く若々しいあの"Pilot"の声。
在り来たりな表現ですがこの音を聴いてとても日本のバンドだとは思えないでしょう。
Pilotのファンはもう問答無用で購入決定ですが、それ以外にもブリティッシュ好きなら
間違いなく気に入ってもらえる名盤だと思います。日本人としてこの音を世界に誇りましょう。

名盤:★★★★★ 有名:★★★☆☆ 聴易:★★★★★

投稿者 suma : 2006年01月26日 23:07 [ アルバム紹介 ]