2005年08月08日

Megadeth / Killing is My Business...And Business is Good ! -1985-

  
  01. Last Rites/Loved to Death ★
  02. Killing is My Business...And Business is Good ! ★
  03. The Skull Beneath the Skin
  04. Rattlehead ★
  05. Chosen Ones ★
  06. Looking Down the Cross
  07. Mechanix ★
  08. These Boots ★

デビュー前のMetallicaを素行不良でクビになったデイヴ・ムステインが、Metallica憎しと
新たに結成したスラッシュ四天王の異端児Megadethの、記念すべき1stアルバム。
とは言ってもこのアルバム、熱心なMegadethファンほど無かった事にしたがるようですが…
その理由の一つはこの作品がMegadethで唯一「スラッシュメタル」してるアルバムであること。
Megadethは90年代以降、現在ではボビー・オロゴンに続く面白外人タレントとしての
境地をここ日本で開拓しつつあるギタリスト、マーティ・フリードマンの加入によって
テクニカル且つメロディアスなメタルでメジャーに躍り出てごっそりファンを獲得した訳で、
一般的にもその時期が黄金期とされており、やはりこのマイナー臭丸出しの1stは無視されがち。
そもそも音楽的に普通のスラッシュならまだ受け入れられ易かったのでしょうけども、
これがとにかくMetallica憎しの狂気に満ち溢れたド変態スラッシュと来てますから…
Megadethの特徴といえば「インテレクチュアル・スラッシュ」なる呼び名でもおなじみの
複雑な展開を見せる楽曲なのですが、この1stはもう複雑とかそんな次元じゃありません。
「ノリ」なんて完全無視の奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書無用変態リズムに
デイヴによるリアルでイッちゃってるスネオ爬虫類ブチキレVoが乗るんですからね。
それに加えて音質までマイナー丸出しのヘッポコサウンドときてますから評価されないのも当然。
しかし数年前、見まごう(聴きまごう?)ほどクリアに生まれ変わったリマスター版が発表され、
それに伴い再評価が進んでいるようです。僕自身それを初めに聴きましたから音質に関しての問題は無し。
マーティ加入後のMegadethはどうもギターキッズ御用達といった感じで敷居を感じてしまうのですが
そのイメージを引きずったままこの作品を聴いたときはただただ曲の変態さ・格好よさに
度肝を抜かれてましたね。ガンズ風リフから突如疾走し倒すタイトル曲はMegadeth一の名曲だと思います。
いやー、こんなアルバムがあるだけでMegadethに対するイメージが変わりますわ。もう大好き。

ちなみに前述したリマスターに伴いジャケが変わってますが、ここでは旧ジャケを掲載しときます。
個人的にこっちのがB級臭い雰囲気で好きですので。

名盤:★★★★★ 有名:★★★★☆ 聴易:★★☆☆☆

投稿者 suma : 2005年08月08日 14:21 [ アルバム紹介 ]