2005年07月22日

Van Der Graaf Generator / Still Life -1976-

  
  01. Pilgrims ★
  02. Still Life ★
  03. Rossa ★
  04. My Room (Waiting for Wonderland)
  05. Childlike Faith in Childhood's End ★

ブリティッシュプログレとしては4大バンドの次に来るぐらいの大御所なのですが、
どこかマニア・通受け止まりで、「孤高」とも評される存在感を放っているこのVDGG。
先日何度目かの再結成をして新譜も発表したことが話題になりましたね。(聴いてないですけど)
音楽性としては繊細で暗く、且つヘヴィでドラマティックなシンフォニックロックでして
「一体どんな変態バンドなんだ」と思っていた僕は肩透かしを食らってしまったのですが…
じゃあ似たようなバンドを挙げてみろと言われるとちょっと困ってしまいます。
サックスとかEast of Edenっぽいなとは思いましたけど流石にこれは的外れもいいとこですし…
まぁ兎にも角にも、そんなVDGGを「孤高」たらしめているのはやっぱりカリスマボーカリスト
ピーター・ハミルによる所が大きいですね。(ってか殆どこの人のワンマンバンドなんですけど)
時に繊細なファルセットボイスで静かに囁き、また力強く吐き捨てるように歌い上げる
この人の歌声のそりゃあもう格好良いこと。特別巧いわけではありませんが、
技術を補って尚有り余るその表現力には気を抜くと呑み込まれそうになります。
てか、この人の力んだ声ってロブ・ハルフォード(中低音域)にそっくりじゃないですか?
初めて聴いた時からずっと思ってたんですけど、探しても同意見の方を見つけられないので
おそらく僕の耳がおかしいのでしょう。ま、あんまり引っ張ると怒られるのでこの辺で…
彼らの代表作としては前期「Pawn Hearts」や後期「World Record」あたりが挙げられますけど
僕としてはこの最高傑作とも名高く、静と動の対比が感動的なこの「Still Life」をお勧めします。
ハミルのある意味プログレボーカリストらしからぬ荒々しい歌声は必聴。

名盤:★★★★★ 有名:★★★☆☆ 聴易:★★★★☆

投稿者 suma : 2005年07月22日 19:41 [ アルバム紹介 ]